食べていないのに太る

食べてないのに太るのはなぜ!?

「食べていないのに体重が増えた」といったお悩みが、肥満外来によく寄せられます。
しかし、そこには必ず原因があります。以下に、よく見落とされている「食べていないのに太る」原因をご紹介します。

原因①.過度の食事制限

急に、あるいは極端に食事量を減らすと身体が“飢餓状態に陥っている”と認識し、脂肪を蓄えようとします。

原因②.糖質の多いものから食べている

ご飯やパンなど、糖質の多いものから食べていると、血糖値が上昇しやすくなります。このとき、身体はインスリンを大量に分泌しますが、このインスリンには脂肪の合成を促進する作用もあるため、結果的に太る原因になります。
食物繊維の豊富な野菜から箸をつけるようにしましょう。

原因③.基礎代謝が良くない

加齢、運動不足、筋力低下、栄養不足などは、基礎代謝の低下を招きます。以前と同じ食事量であっても、太りやすくなってしまいます。

原因④.ストレス・睡眠不足

ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、交感神経の働きが低下し、消費カロリーが少なくなります。
ストレスの原因の1つに睡眠不足が挙げられますが、こちらはホルモンの働きを低下させ、食欲のコントロールが難しくなります。

食べてないのに体重が増えるのは病気の場合も…

食べてないのに体重が増えるのは病気の場合も…食べていないのに体重が増える・太るという場合に注意していただきたいのが、疾患の可能性です。
食欲不振や膨満感、便秘、抑うつ、動悸・息切れ、むくみなどの症状があるとき、急激に体重が増加したというときには、お早目に当院にご相談ください。
急激な体重増加で疑われる代表的な疾患には、以下のようなものが挙げられます。

  • 甲状腺機能低下症(橋本病)
  • 心不全
  • 腎不全
  • 肝硬変
  • クッシング病
  • 下垂体腺腫
  • ネフローゼ症候群

など

食べても太りにくい食事は?

栄養バランスを見直す

太りにくいタンパク質を多めに、太りやすい脂質を少なめにした栄養バランスを意識しましょう。タンパク質3~4割、脂質1~2割、炭水化物4~6割の摂取が理想的です。
ただし、この割合が極端にならないためにも、医師や管理栄養士の指導・アドバイスを受けましょう。

炭水化物を食物繊維と一緒に摂る

食物繊維には、糖の吸収を緩やかにする作用があり、血糖値の上昇を防いでくれます。

食べる順番に気をつける

食物繊維の豊富な野菜から食べ、糖質の多いご飯やパンを最後に食べるようにすると、インスリンの分泌が緩やかになり、太りにくくなります。

食事だけでなく生活習慣の改善も必要

適度な運動

適度な運動有酸素運動によるカロリーの消費や脂肪の燃焼、筋力トレーニングによる基礎代謝の向上によって、太りにくい身体づくりができます。
どんなスポーツ、筋力トレーニングにおいても、楽しむことが大切です。ストレスにならないものを選び、運動量も調節しましょう。
長年運動不足だった方は、ケガの防止のため、ウォーキングや軽いジョギング、体操・ストレッチなど負荷の軽いものから始めましょう。

生活習慣の見直し

生活習慣の見直し規則正しい生活リズム、十分な睡眠によって、ストレスの少ない・解消できる毎日を送りましょう。
睡眠不足の解消によってホルモンの働きが正常化することで、食欲を適正に抑制する効果も期待できます。

肥満が心配…という方は肥満外来へご相談ください

肥満が心配…という方は肥満外来へご相談ください肥満と指摘された方、生活習慣病が心配という方は、当院の肥満外来にご相談ください。
生活習慣病の改善、またそれに付随する肥満治療によって、患者様の健康をサポートいたします。
医師・管理栄養士・看護師・検査技師が一体となったチーム医療で、包括的な治療と細やかなアドバイスを提供します。

※肥満治療は、ダイエットを目的として行っておりませんのでご了承ください。
基本的に糖尿病や脂質異常等の疾患がある方のみを対象としております。

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